The Legendary 1965 Recording (Martha Argerich)

こんなエネルギッシュで初々しいショパンは初めて聴いた。
トロ臭いテンポでしみじみとそれとらしく弾かれることが多いショパンの曲が、この名作では実に活き活きとややアップテンポで演奏されている。
若干のミスタッチなんて気にしない、勢いと若い魂が感じられる。
ある意味、クラッシクというよりもロックンロール的な荒削りな演奏かもしれないし、クラシック界ではご法度かもしれないがジャズの様なドライブ感が聴ける。
私はショパンはあまり聴かない。演奏が遅く引き伸ばされて、いかにも感情がこもって美しいだろうって押し付けるように弾かれる演奏が多くて、飽きてしまう。
でも、この作品は違う、とにかく力強い。切ない曲であっても切ないだけではなく、どこか力が湧いてくる。ショパンというブランドの既成概念をぶち壊し、ショパンであることを忘れさせた上で、美しさとは違う、何かパワーを感じる。Marthaのその後の活躍からすれば、まだまだの演奏なのかもしれないが、私はこういうショパンだったらリストやメンデルスゾーン、ラフマニノフと同じ様に楽しめそうだ。
今回24ビット,96KHzのFLACで購入したが、アナログ録音のヒスノイズは仕方ないにしても、1965年録音とは思えない音質だ。臨場感が素晴らしい。
着ずれの音すらも聞こえてきそうだ。モノラルで正解なのかもしれない。


でもでも、改めて思うのはベートーベンのピアノ曲が好きなだけかもしれないが、ベートーベンの天才ぶりである。

SUPERYAHIKOPAGE

progressive rock / blues / jazz king crimson / yes / genesis / peter gabriel peter green / mike bloomfiled / tom waits / joe cocker Audio/Norah Jones/Diana Krall

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